金日成主席『回顧録 世紀とともに』

注 釈
−第7巻:第19・20・21章−


 「鐘の音(チョンソリ)」 朝鮮人民革命軍の隊内週刊紙。1937年12月、濛江県馬塘溝密営で発刊。

 「曙光」 朝鮮人民革命軍の隊内機関紙。1937年5月、撫松県東崗で週刊政治新聞として創刊。後に雑誌として発刊される。

 白山武士団 金日成同志の外伯父にあたる康晋錫先生によって組織された武装団。朝鮮の平安道地方の独立運動家を中心に組織。

 洪鐘宇 1919年から日本の憲兵機関に勤め、金日成同志の父であり、朝鮮における反日民族解放運動の卓越した指導者である金亨稷先生をはじめ、朝鮮独立運動家を積極的に後援した人物。

 「トウ・ドゥ」 打倒帝国主義同盟の略称。1926年10月17日、金日成同志によって樺甸で組織された朝鮮で初の真の共産主義的革命組織。これは、民族主義者や従前の共産主義者の分派とはまったく異なる新しい型の革命組織であった。当面の課題は、日本帝国主義を打倒して朝鮮の解放と独立をなし遂げることであり、最高目的は、朝鮮に社会主義・共産主義を建設し、ひいては、すべての帝国主義を打倒して世界に共産主義を建設することであった。「トウ・ドゥ」の結成は朝鮮労働党建設の始点となり、この同盟から朝鮮労働党の根がおりた。

 大院君(1820〜1898) 李朝26代王高宗の父、1863年から1873年まで国家の実権を掌握した李朝封建国家の支配者。姓名は李昰応。「大院君」とは、李朝時代、国王の死後、王位を継ぐ直系の子孫がいない場合、傍系王族のうちから王位についた国王の実父に冠した尊号。

 華成義塾 朝鮮の民族主義者が独立軍の幹部養成を目的に1925年初に設立した2年制の政治・軍事学校。金日成同志は1926年6月、この学校に入学したが、ここで教える民族主義思想と旧式の軍事訓練に幻滅を覚え、より広い舞台に進出して共産主義運動を高い段階で本格的に展開するため、同年12月に中退した。華成義塾在学中に打倒帝国主義同盟を組織。

 「沈清伝」 父母につくす女性の孝心を描いた口伝説話をもとに18世紀に創作された小説。作者不詳。小説は、女主人公沈清が早くして世を去った母に代わって目の不自由な父に孝養をつくして開眼させるという内容。

 建設同志社 金日成同志が1930年7月3日、卡倫で組織した初の党組織の名称。建設同志社は、党の基層組織を設け拡大するうえで、母体としての意義をもつ組織であった。

 中原 中国の地域名。黄河の中流、下流地域。(河南省の大部分、山東省の西部、河北と山西省の南部を含む)

 中秋 古来伝統化されてきた秋季の民間祭日。陰暦8月15日。先祖の墓に詣でて祭礼をおこない、その年の勤労の成果を祝って各種の娯楽も催す。

 端午 陰暦5月5日の節句。昔から春の種まきを終え草取りをはじめる前に疲れをいやし、豊作を祈願してこの日を祝う風習が引き継がれてきた。この日には、相撲、フランコ、弓術などの各種の技を競って楽しんだ。



 


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