上海臨時政府　1919年４月、朝鮮の反日独立運動家が中国の上海で組織した臨時政府。

　李承晩（1875〜1965）　上海臨時政府の閣僚。委任統治論の提唱者。強大国の力を借りて朝鮮の独立を達成しようとはかった。1948年から1960年まで南朝鮮大統領。1960年の４．１９人民蜂起で放逐され、アメリカに亡命。

　庚申年の大「討伐」　1920年、日帝が手なずけてあった馬賊団を操って「琿春事件」を起こし、それを口実にして間島一帯の朝鮮人に加えた血なまぐさい虐殺蛮行。

　青山里戦闘　間島一帯で活動した独立軍部隊が1920年10月、吉林省和竜県青山里で多数の日帝侵略軍を掃討した戦闘。

　鳳梧谷戦闘　1920年６月、洪範図指揮下の朝鮮独立軍が吉林省汪清県鳳梧谷で日帝侵略軍に手痛い打撃を与えた戦闘。

　火曜派　1920年代の初め、朝鮮の初期共産主義者が組織したグループ＝火曜会に参加した人たちをいう。火曜会という名称はマルクスの誕生日が火曜日だったことに由来している。

　崔徳新（1914〜1990）　金日成主席が通った華成義塾の塾長崔東旿の息子。日帝の朝鮮占領後、中国に亡命。光復軍の将校。解放後、南朝鮮で外務部長官、軍団長、西ドイツ大使などを歴任。朴正煕執権期にアメリカに亡命。その後、朝鮮民主主義人民共和国に永住し、祖国平和統一委員会副委員長、天道教青友党委員長として活躍。

　Ｍ・Ｌ派　1926年、１月会、共青満州総局、ソウル新派が統合して組織したレーニン主義者同盟のメンバーをさす。

　ウジェーヌ・ポティエ（1816〜1887）　パリコンミューン文学の代表的詩人。第１インターナショナルに加入。パリコンミューンの委員。『インターナショナル』『暴動者』の作詞者。

　李相和（1901〜1943）　朝鮮の著名な詩人。慶尚北道大邱の出身。初期はブルジョア文学流派に属したが、３．１人民蜂起後は進歩的な文学団体「カップ（朝鮮プロレタリア芸術同盟）」に加盟。作品には『奪われた野にも春は来るか』『海の歌』『嵐を待つ心』などがある。

　崔曙海（1901〜1932）　作家。咸鏡北道城津（金策市）の出身。少年のころから独学で文学修業。一時満州で放浪生活。帰国後『故国』『脱出記』『飢餓と殺戮』『朴の死』など多くの小説を発表。1925年「カップ」の創設に参加。

　羅稲香（1902〜1927）　作家。ソウル出身。『啓蒙』と『時代日報』記者を勤めながら創作に従事。初期は、ブルジョア文壇に作品を発表し、３．１人民蜂起後は当代社会を批判する作品を創作。作品に『使用人部屋の息子』『おのれを探す前』『水車』『唖の三竜』など20余篇の短編小説と３篇の長編小説がある。

　「恵山事件」　日本軍警が1937年の秋と翌1938年に鴨緑江沿岸一帯で朝鮮の革命組織と革命家に加えた２回の大検挙事件。

　６邑　咸鏡北道の豆満江沿岸にある茂山、会寧、鐘城、穏城、慶源、慶興の６つの郡邑をさす。これらの郡邑は、李朝時代に辺境防備の責任を負って豆満江沿岸で活動した金宗瑞将軍が６鎮として開拓したところである。

　ソウル派　朝鮮の初期共産主義運動内の派閥。1921年１月に組織されたソウル青年会を地盤にしていた。

　統義府　1920年初、中国東北地方の桓仁県で韓族会、光復軍総営など各団体が統合して組織した朝鮮独立運動団体。

　張作霖の爆死事件　日帝が満州侵略の口実をかまえるために起こした事件。1928年６月、張作霖は北京から瀋陽へ引き揚げる途中、瀋陽近くの鉄橋で列車を爆破され殺害された。

　『孫子』　中国に伝わる最古の兵書。呉の孫武が著者とされている。

　『三国志』　中国三国時代の歴史を記述した史書。西晋の陳寿の撰述。

　『東国兵鑑』　1451年に編纂された朝鮮の兵書。国防策を主に著述。

　『兵学指南』　1787年に編纂された朝鮮の兵書。訓練法を主に著述。

　壬辰祖国戦争　日本の朝鮮侵略によって起こった７年間（1592〜1598）の戦争。壬辰倭乱ともいう。豊臣秀吉が25万の大軍を投じて侵略戦争を起こしたが、朝鮮人民は侵略者を撃退して偉大な勝利をおさめた。

　金佐鎮（1889〜1930）　朝鮮の独立運動家。忠清南道洪城の出身。1913年大韓光復団に加入。満州に亡命して徐一らとともに北路軍政署を組織。新民府の幹部の地位にあって反日武装活動を展開。

　『戦争論』　プロシア出身のクラウゼウィッツ（1780〜1831）の著書。ベルリン陸軍大学校長時代にナポレオン１世の諸戦争を分析して著わしたもので1832年に出版。

　東３省　中国東北地方の吉林省、黒竜江省、奉天省（いまの遼寧省）。

　許浚（1545〜1615）　朝鮮の名医。５篇25巻の膨大な医書『東医宝鑑』を執筆。

　杜甫（712〜770）　中国、唐代の有名な詩人。