錦繍山太陽宮殿法について
−2013年4月24日− 


 朝鮮民主主義人民共和国の最高人民会議常任委員会および内閣機関紙「民主朝鮮」(4月18、23、24日付)は、最高人民会議第12期第7回会議(4月1日)で制定された錦繍山太陽宮殿法に関する解説記事を掲載した。その全文は次のとおり。


(1)

 金正恩第1書記は、次のように述べている。

 「錦繍山太陽宮殿は、我が革命の前途を照らす灯台であり、我々の永遠な心の柱であり、勝利の象徴です」

 最高人民会読第12期第7回会議では、金日成主席と金正日総書記を末永く仰ぎいただくという我が人民の切実な願いを込めて錦繍山太陽宮殿法を採択した。

 錦繍山太陽宮殿法は、領袖永生偉業遂行でおさめた輝かしい成果を法的に固着させ、より高い段階へと完成させるという朝鮮労働党の構想と意図を法制化している。

 錦繍山太陽宮殿法は、全5章40条で構成されている。

 ここには、錦繍山太陽宮殿の地位と法の使命、錦繍山太陽宮殿の永久保存と錦繍山太陽宮殿での敬意表明、錦繍山太陽宮殿の管理・運営、錦繍山太陽宮殿事業に対する条件保障での原則的問題が明白に規定されている。

 錦繍山太陽宮殿法には、なによりも錦繍山太陽宮殿の地位と法の使命について記されている。

 錦繍山太陽宮殿の地位と錦繍山太陽宮殿法の使命を正しく規定することは、法を制定して適用するうえで非常に重要な意義をもつ。

 このため法は、錦繍山太陽宮殿はチュチェの最高聖地であると明らかにし、錦繍山太陽宮殿をすべての朝鮮民族の太陽の聖地として永遠に保存し、末永く輝かせることを自己の崇高な使命として規定している。

 次に、錦繍山太陽宮殿法は、錦繍山太陽宮殿が領袖永生の大記念碑であり、民族の尊厳の象徴であるということについて明らかにしている。

 法は、錦繍山太陽宮殿は領袖永生の大記念碑であり、国家は金日成主席と金正日総書記を錦繍山太陽宮殿に生前の姿で永遠にいただくことについて規定している。これとともに、国家は人民が錦繍山太陽宮殿を民族の尊厳の象徴に、このうえない誇りとして大切に思うようにすることについて規定している。

 錦繍山太陽宮殿は、民族繁栄の万年の遺産であり、民族の永遠な聖地である。

 このため、錦繍山太陽宮殿法は、国家が民族繁栄の万年の遺産である錦繍山太陽宮殿を全国家的、全人民的、全民族的な事業でいっそう厳かで完璧に整えるべきであり、民族とともに永遠なる太陽の聖地である錦繍山太陽宮殿を朝鮮民族の永遠な聖地として子孫代々輝かせることについて規定している。

 これとともに、錦繍山太陽宮殿法は、錦繍山太陽宮殿が誰も侵すことのできない神聖不可侵であり、国家が錦繍山太陽宮殿をあらゆる面で決死防衛することについて規定している。

 錦繍山太陽宮殿法に規定されたこのような原則的内容は、金日成主席と金正日総書記が生前の姿でいる錦繍山太陽宮殿をチュチェの最高聖地としていっそう厳かで完璧に整え、子孫代々に末永く輝かすための事業で確固たる法的保証となる。


(2)

 金正恩第1書記は、次のように述べている。

 「偉大な主席と将軍を永生の姿でいただいた錦繍山太陽宮殿を永遠な太陽の聖地に輝かさなければなりません」

 錦繍山太陽宮殿法には、錦繍山太陽宮殿の永久保存に関する問題について記されている。

 錦繍山太陽宮殿法は、なによりも錦繍山太陽宮殿の永久保存原則について記している。

 金日成主席と金正日総書記を生前の姿で永遠にいただくのは、すべての人民の一致した意志であり、崇高な道徳・信義である。このため法は、国家が錦繍山太陽宮殿の永久保存を最も重要で優先的な事業として一貫しておこなうことについて規定している。

 次に、錦繍山太陽宮殿法は、錦繍山太陽宮殿永久保存委員会の組織と任務について記している。法は、国家は当該機関の責任者で錦繍山太陽宮殿永久保存委員会を組織し、錦繍山太陽宮殿永久保存委員会は錦繍山太陽宮殿の永久保存に関する重要な問題を討議し、対策を立てると規定している。

 錦繍山太陽宮殿の永久保存は即ち、(遺体が安置された)永生ホールの永久保存である。

 錦繍山太陽宮殿法は、国家が永生ホールの永久保存事業に最善を尽くすことについて記し、永生ホールの技術指標保障は錦繍山太陽宮殿管理機関と当該機関の基本任務であり、錦繍山太陽宮殿管理機関と当該機関は永生ホールの温度、湿度と照明、衛生問題を技術指標どおり正確に保障しなければならないと規定している。

 錦繍山太陽宮殿法はまた、偉大な大元帥たちの生涯の象徴である写真と列車、乗用車、船をはじめ、事績物、勲章とメダル、名誉称号証書を永久保存することについて記している。

 まず法は、錦繍山太陽宮殿管理機関は、金日成主席と金正日総書記が受章した勲章とメダル、名誉称号証書を見やすく陳列し、現状どおりにしっかり保存し、当該機関は、勲章とメダル、名誉称号証書の現状保存と関連した修復作業を定期的におこなわなければならないと規定している。

 また、錦繍山太陽宮殿管理機関が、金日成主席と金正日総書記が利用した列車と乗用車、船と電動自動車を現状どおりしっかり保存し、列車と乗用車、船と電動自動車の現状保存に関する技術作業は、当該の鉄道運輸機関と当該の造船所、当該機関がおこなうと規定している。

 これとともに、錦繍山太陽宮殿管理機関が、金日成主席と金正日総書記の革命活動歴史を示す写真を年代別に展示してしっかり保存し、写真は勲章保存室と事績物保存室、宮殿外廊のような場所に展示することについて記している。

 錦繍山太陽宮殿法には、錦繍山太陽宮殿での敬意表明についても記している。

 錦繍山太陽宮殿法はまず、敬意表明の参加対象について記している。

 錦繍山太陽宮殿で敬意を表明することは、偉大な大元帥たちに対する高潔な衷情と道徳・信義のあらわしである。法は、人民と海外同胞、外国人は、誰でも錦繍山太陽宮殿で偉大な大元帥たちに謹んで敬意を表明することができると規定している。

 また、錦繍山太陽宮殿法は、国家と機関、企業所、団体の敬意式について具体的に規定している。法は、錦繍山太陽宮殿では、国家的祝日と記念日、重要な契機を迎えて国家敬意式を行い、国家敬意式は定められた行事秩序に従っておこなうことについて記している。

 さらに、機関、企業所、団体も錦繍山太陽宮殿で敬意式をおこなえるし、この場合は敬意式の日時、参加人数を錦繍山太陽宮殿管理機関と当該機関に事前に通知しなければならないと規定している。これとともに、錦繍山太陽宮殿法は、公民と海外同胞、外国人が、偉大な大元帥たちに謹んで敬意を表明できるようそれに関する秩序を規定している。

 このほかにも、錦繍山太陽宮殿法は、宮殿広場での敬意表明と、錦繍山太陽宮殿で敬意を表明する公民と海外同胞、外国人の服装と身だしなみ、そして、錦繍山太陽宮殿で敬意を表明した公民と海外同胞、外国人の感想表明の問題についても規定している。


(3)

 金正恩第1書記は、次のように述べている。

 「我々の活動家と人民軍将兵、人民は、錦繍山太陽宮殿を永遠な太陽の聖地にさらに立派に整え、常に主席と将軍の太陽の姿を心の中に深く刻んで暮らし、たたかわなければなりません」

 錦繍山太陽宮殿法には、錦繍山太陽宮殿の管理・運営における問題について記している。

 錦繍山太陽宮殿法はなによりも、錦繍山太陽宮殿の管理原則について記している。

 錦繍山太陽宮殿の管理・運営事業をしっかりおこなうことは、錦繍山太陽宮殿を永久保存するための重要な条件である。法は、錦繍山太陽宮殿管理機関は、至誠を尽くして錦繍山太陽宮殿を現状どおり管理、運営しなければならないと規定している。

 錦繍山太陽宮殿法は次に、錦繍山太陽宮殿特別保護区域を制定する問題について記している。法は、錦繍山太陽宮殿の保護と管理のため錦繍山太陽宮殿特別保護区域を定め、錦繍山太陽宮殿特別保護区域を定める事業は最高人民会議常任委員会がおこなうと記し、錦繍山太陽宮殿特別保護区域内では錦繍山太陽宮殿の永久保存と管理・運営、保護に支障をきたす行為をできないと規定している。

 錦繍山太陽宮殿法は、休館期間と休館日についても記している。毎年5、6月を錦繍山太陽宮殿の休館期間に、毎週月曜日と金曜日を休館日にし、月曜日と金曜日に敬意式をおこなう場合、前日または翌日を休館日にすると、法は規定している。これとともに、錦繍山太陽宮殿管理機関は、休館期間と休館日に宮殿の建物と施設に対する補修、整備を集中的におこなわなければならないと規定している。

 錦繍山太陽宮殿法はまた、建物と公園、樹木園、施設と備品、野外イルミネーションと照明施設の管理・運営における問題を全面的に規定している。これとともに、宮殿広場と公園の利用においての問題と禁止品についても記している。

 錦繍山太陽宮殿の事業のための条件を円滑に保障するのは、すべての機関、企業所、団体の崇高な義務である。

 そのため、錦繍山太陽宮殿法には、錦繍山太陽宮殿事業に対する条件の保障においての問題が記されている。

 まず、錦繍山太陽宮殿法は、条件の保障の基本原則について記している。法は、国家が錦繍山太陽宮殿事業に必要なすべての条件を最優先で無条件保障しなければならないと規定している。

 また、錦繍山太陽宮殿法は、当該機関と中央労働行政指導機関が錦繍山太陽宮殿の永久保存と管理・運営を円滑におこなえるよう錦繍山太陽宮殿管理機関の機構と定員を現実に即して定め、定められた労力を随時保障することについて規定している。

 錦繍山太陽宮殿法は次に、国家が、錦繍山太陽宮殿に必要な電力、設備、資材、物資を最優先の対象として別途計画化するようにし、国家計画機関と当該機関は、電力、設備、資材、物資を計画どおり違えず保障しなければならないと規定している。

 これとともに、錦繍山太陽宮殿法は、交通運輸機関と当該機関は、公民と海外同胞、外国人が錦繍山太陽宮殿を訪れることに支障をきたさないよう列車、バスなど運輸手段を保障し、内閣と平壌市人民委員会、人民奉仕機関は、錦繍山太陽宮殿を訪れる公民と海外同胞、外国人の宿泊条件を保障し、必要なサービスをおこなうことについて記している。

 錦繍山太陽宮殿法は、当該機関が錦繍山太陽宮殿の保衛と永久保存、管理・運営の条件保障状況を常に厳格に監督・統制することについても明白に規定している。

 まさに、錦繍山太陽宮殿法は、金正恩第1書記の精力的な指導のもとに制定された世界で唯一無二の領袖永生の法典であり、領袖永生の法的武器をもったことは我が軍隊と人民のこのうえない栄光である。

 各級の人民政権機関と機関、企業所、団体は、錦繍山太陽宮殿法の内容を広く解説、浸透して、活動家と勤労者が錦繍山太陽宮殿を民族の永遠な聖地に子孫代々末永く輝かすようにすべきである。【朝鮮通信=東京】




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