社会主義憲法
最高人民会議第12期第5回会議で修正、補充
−2012年4月13日−


序 文

 朝鮮民主主義人民共和国は、偉大な領袖金日成同志と偉大な指導者金正日同志の思想と指導を具現したチュチェの社会主義祖国である。

 偉大な領袖金日成同志は、朝鮮民主主義人民共和国の創建者であり、社会主義朝鮮の始祖である。

 金日成同志は、永生不滅のチュチェ思想を創始し、その旗印のもとに抗日革命闘争を組織し、指導して栄えある革命の伝統を築き、祖国解放の歴史的偉業をなし遂げ、政治、経済、文化、軍事の各分野において自主独立国家建設の強固な基礎を築いたのに基づいて朝鮮民主主義人民共和国を創建した。

 金日成同志は、主体的な革命路線を打ち出し、各段階における社会革命と建設事業を賢明に導き、共和国を人民大衆中心の社会主義国、自主、自立、自衛の社会主義国家に強化し、発展させた。

 金日成同志は、国家建設と国家活動の根本原則を示し、最も優れた国家・社会制度と政治方式、社会の管理体系と管理方法を確立し、社会主義祖国の富強・繁栄とチュチェ革命偉業の継承、完成のための確固たる土台を築いた。

 偉大な指導者金正日同志は、金日成同志の思想と偉業に従って、我が共和国を金日成同志の国家に強化し、発展させ、民族の尊厳と国力を最上の域に押し上げた不世出の愛国者、社会主義朝鮮の守護者である。

 金正日同志は、金日成同志が創始した永生不滅のチュチェ思想、先軍思想を全面的に深め、発展させて自主時代の指導思想として輝かせ、チュチェの革命伝統をしっかり擁護、固守して、純潔に継承し、発展させ、朝鮮革命の命脈を固くつないだ。

 金正日同志は、世界の社会主義体系の崩壊と帝国主義連合勢力の悪辣な反共和国圧殺攻勢のなかで、先軍政治で金日成同志の高貴な遺産である社会主義の獲得物を誉れ高く守り、我が祖国を不敗の政治・思想強国、核保有国、無敵の軍事強国に変え、強盛国家建設の輝かしい大通路を開いた。

 金日成同志と金正日同志は、「以民為天」を座右の銘とし、常に人民と一緒にいて人民のために生涯をささげ、崇高な仁徳政治で人民を見守り、導き、全社会を一心団結の一つの大家庭に変えた。

 偉大な領袖金日成同志と偉大な指導者金正日同志は、民族の太陽であり、祖国統一の救いの星である。

 金日成同志と金正日同志は、国の統一を民族至上の課題として打ち出し、その実現のためにあらゆる労苦と心血を注いだ。

 金日成同志と金正日同志は、共和国を祖国統一の強力な砦として打ち固める一方、祖国統一の根本原則と方法を示し、祖国統一運動を全民族的な運動に発展させて、全民族の団結した力で祖国統一偉業を成就する道を開いた。

 偉大な領袖金日成同志と偉大な指導者金正日同志は、朝鮮民主主義人民共和国の対外政策の基本理念を示し、それに基づいて国の対外関係を拡大、発展させ、共和国の国際的権威をとどろかすようにした。

 金日成同志と金正日同志は、世界政治の元老として自主の新時代を切り開き、社会主義運動と非同盟運動の強化、発展のために、世界の平和と諸人民間の友好のために精力的に活動し、人類の自主偉業に不滅の貢献をした。

 金日成同志と金正日同志は、思想・理論と指導芸術の天才であり、百戦百勝の鋼鉄の統帥者であり、偉大な革命家、政治家であり、偉大な人間であった。

 金日成同志と金正日同志の偉大な思想と指導の業績は、朝鮮革命の万年の財宝であり、朝鮮民主主義人民共和国の隆盛、繁栄のための基本的保証である。

 朝鮮民主主義人民共和国と朝鮮人民は、朝鮮労働党の指導のもとに偉大な領袖金日成同志を共和国の永遠の主席に、偉大な指導者金正日同志を共和国の永遠の国防委員会委員長に高くいただき、金日成同志と金正日同志の思想と業績を擁護、固守して継承、発展させ、チュチェ革命偉業を最後まで完成していくであろう。

 朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法は、偉大な領袖金日成同志と偉大な指導者金正日同志の主体的な国家建設思想と国家建設業績を法制化した金日成・金正日憲法である。


主な修正、補充について

 以上は、2012年4月13日の最高人民会議第12期第5回会議で修正、補充された「社会主義憲法」序文の全文である。

 修正、補充された憲法全文は、2012年5月30日付の朝鮮民主主義人民共和国のウェブサイト「ネナラ」(朝鮮語版)に全文が掲載されている。

 修正された憲法は序文に、金正日総書記を「共和国を金日成主席の国家に強化発展させ、民族の尊厳と国力を最上の域に押し上げた不世出の愛国者、社会主義朝鮮の守護者」とたたえるとともに、「先軍(軍事優先)政治で我が祖国を不敗の政治思想強国、核保有国、無敵の軍事強国に変え、強盛国家建設の輝かしい大通路を開いた」と金総書記の業績を記した。

 また、金日成主席を「共和国の永遠の主席にいただく」という条文に「偉大な指導者金正日同志を共和国の永遠の国防委員会委員長に」を付け加え、社会主義憲法が金日成主席と金正日総書記の国家建設の思想と業績を法制化した「金日成・金正日憲法である」と明記した。

 一方、第6章第2節の題目をはじめ、各条文にある「国防委員会委員長」の表現を「国防委員会第1委員長」に改め、国防委員会を「第1委員長、副委員長、委員で構成する」とし、修正前にあった第1副委員長が廃止されたことを明記した。

 修正された憲法は、国防委員会第1委員長(金正恩朝鮮労働党第1書記)が「国家の最高指導者」「全般武力の最高司令官」であることや「国家の全般事業を指導する」ことなど任務と権限は以前の国防委員会委員長と変わっていない。【朝鮮通信=東京】




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